ひたちなかの平屋
切妻屋根のダイナミズム
南北に下る勾配屋根と深い軒の出を持った平屋です。
一体化した屋根と天井には重力に対しての潔さを込め、矢切り部分にその構造を表しました。
また、屋内の梁上三角ガラス壁と引込み玄関戸は、アプローチの庭や畑の緑への接続を示唆しています。
設計当時の(構造・断熱)最高等級相当の数値を実現しつつ、
空間には地元の無垢材が織成す美しい木目が広がり抜群の調湿性が機能します。
それらの細部を納める職人の手とそこで暮らす方の穏やかな表情から
寛容な茨城の建築文化を実感しました。
敷地面積:317.13㎡/建築面積:138.90㎡/
延床面積:119.24㎡
第36回 茨城建築文化賞 住宅部門 最優秀賞
令和4年度 いばらき地域適合型木造住宅コンペ 最優秀賞
チルチンびと113号 2022秋「庭 土に触れ、緑を楽しむ」掲載