笠間の家
陶芸の町のケヤキとサクラ
陶芸の町に建つ、既存のケヤキとサクラを愛でる夫婦の住宅です。
建物の東側にはケヤキの大木があり、アプローチはこのケヤキを中心に円弧を描くように計画しました。
玄関は迎賓の設えとして園路性を保つ低い開口部を設けています。
敷地の周囲は丘陵の山野草が茂り、
2階吹抜の開口部はその縁辺部の桜並木に向け大きく開きました。
一方で和室は、傾斜面を直接望む開口は設けずその多様な山野草を一輪挿しに生け、
四季の風情を象徴的に感じるための空間として設計しました。
敷地面積:345.94㎡/建築面積:88.22㎡/
延床面積:122.55㎡
第33回茨城建築文化賞 住宅部門 最優秀賞
住宅建築480号 2020年4月「骨格とディティール」掲載
チルチンびと102号 2020冬「薪ストーブのやすらぎ」掲載